以前のメルマガで、こう書きました。
「リードしていくためには、始めから引っ張っていこうとすると、無理が生じます。
リードしていくためには、まずは「ペーシング」。
ペースをあわせることが重要です。…」
詳細はこちら
「リーディングのためのプロローグ」
http://goo.gl/G7IqbR
そして、こうも書きました。
「職場には、安心と信頼の基盤が必要です。
上司はもちろん、同僚同士がお互いを受け入れ、社員一人ひとりが安心している状態です。
安心とは、気にかかることがなく心が落ち着いていること。
つまりエモーショナルワークが少ない状態です。
中略
業績をあげろ!効率をあげろ!少ない人数で回せ!…という前に、
少しやることがあるのではないでしょうかね?
地盤の弱いところに、決して高層ビルを建てることはできないのですから。
あなたは、リーダーとして、基礎地盤強化策、なにを手掛けていますか?」
詳細はこちら
「高層ビルを建てるためには…」
http://goo.gl/5Go230
* * * * * *
上記の二つのメルマガの内容は、
「ぐいぐい!」「がんがん!!」が得意な恫喝型リーダーには、
ぜひ、何度も、繰り返し、お伝えしたい内容です…笑
一方で、穏やかで、にこやかで、思いやりのある…いわゆる<温和型リーダー>はこれらの内容は、もうすでに実践できているように思われますが、そこでとどまってしまっていると、リーダーとしては大いに問題があります。
それはですね…
あまりにも相手にペースを合わせすぎてしまって、
また、あまりにも安心した状態にしすぎてしまって、
一度やりはじめたプロジェクトが、実際のところきちんと運営されていない…というようなことが起きるのです。
例えば、
プロジェクトメンバーに宿題を明確にふらない…
(いや、普通、こういうことは自発的にやってきてくれるものです)
納期が遅れても…(いそがしいよね)
提出が遅れても…(うんん、しかたないよね)
ミーティングの遅刻があっても…(困ったな…と思っても、心の中にとどめる)
メンバーの参加率が悪くても…(なんだよ、まったく…と思っても、心の中にとどめる)
強く言えないリーダー。
なので、ボロボロと崩れ落ちていくメンバーの行動。
結局、メンバーの悪しき行動にきちんと指摘をして修正することができないのです。
この手のリーダーは、ひとつ大きな勘違いをしている節があります。
それは「明確に指示をする」や「ちゃんと守らせる」ということが、
「厳しさ」だったり、「自由を奪うこと」だったりして、「彼らの自発性を奪ってしまうのだ!」と、心の中で強く信じていること。
でも、多くの他の人は知っています。そんなことはない…ということを。イケてるリーダーは、メンバーに「ちゃんと決めたことは守らせる」ことと、「自由に自発的に行動をさせる」こととを、両立することはできているのですから。
私からすると、この手のリーダーは、ものすごくもったいない。
高層ビルを建てられるだけの基礎地盤強化を、これだけ念入りにしているのに、なぜ、その上に、平屋建てなのか!
ペーシングは、リーディングのためのプロローグ(序章)…なのに、
まだ、いっこうに次の章が始まらない!!
もっと、任せて、メンバーに振りまくればいいのに!
もっと、途方もない高い期待をかけていいのに!!
あなたと接しているメンバーは、実は、
もっと、もっと!…というあなたからのリクエストを待っているかもしれないのに…。
はやくしないと、正直、仲良しクラブで終わってしまいますよ。
はやくしないと、そろそろ、なめられますよ。
はやくしないと、「いい人」でさえなくなりますよ。
さあ、もう準備はできた。そろそろ、ホントにはじめよう!
今日もきっと・・・I・W・D!
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