「なかなか、動いてくれないんです…」
「何度言っても…」
「これがないから、あれがないから、とばっかりいってくるんです…」
組織風土改革プロジェクトを進めていくときに、
推進担当者からでてくる言葉として、これらの悲鳴。
何度か、必ずでてきます。
たしかに、大変なのはわかります。
そして「出来ていない」ところにフォーカスしていくのも必要ですが、そこに偏り過ぎてしまうのもいかがなものかと思うのです。
だから、僕はこういうときは、こう聞くんです。
「できているところ、あるんですよね??」
「進んでいるところ、TOP3では、どんな成果がではじめています?」
この問いに、推進担当者がすぐさま答えられない時は、…かなりまずい。
本来、推進担当者が意識をもっておきたいのは、モデルとなるケース。
そもそも職場風土変革プロジェクトを手掛けたときに、
いっせいのせっ!で取り組めば、やらないところもあるけれど、
逆に、やっているところもあるわけで。
そこが、どこなのか?
なにが成功しているのか?
なにが成功の要因なのか?
それをいつもいつも目をむけておきたいわけです。
なぜかというと、誰かを動かしたいときは、
動いてもらいたい理想的な状態を、
いつも掲げていかないと、行き先がわからなくなってしまうから。
そして、そのような事例やモデルを、いつもいつも新鮮な状態で、かつ洗練させていること。
そして、それを、メンバーにナレッジシェアしていくのが推進役の役目。メルマガで配信するなり、社内新聞にするなり、報告会にしちゃうなり、、、いずれにしても、なすべきモデルのイメージをくっきり、はっきりと、いつもいつも提示しつづける必要があるわけです。
これが推進担当者のするべきことです。
ついつい、出来ていないところに目が向いてしまったりする気持ちはわかります。
しかし、その集団に足を引っ張られてはいけないのです。
そこに関心を引き寄せられてはいけないのです。
焚火をするときは、濡れ木に火をつける人はいません。
太い木に火をつける人もいません。
それと同様に、やる気のない人、批判的な人、難儀な人…。放っておきましょう。笑
動かない集団は、はなから動くつもりがありませんから、しばらく無視しておきましょう。
そんな動くつもりもない彼らの存在証明に付き合っている場合ではなく、本来、こうした活動の初期段階で最も関心を寄せるべき対象は、
積極的に動いてくれて、望ましい行動をしている彼らにスポットライトがあたるべきであり、最大限のアクノレッジをしていきましょう!
決して引っ張られてはいけない。
高邁な精神で進み続けましょう。
そうして焚火の火が強く大きくなってくれば、
じきに濡れ木もそのうち乾いてくるでしょうし。
その時は、仲間にいれてあげましょう。
でも、ずいぶんと後ですけどね。苦笑
今日もきっと・・・I・W・D!
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