『おかしな現象』

とある企業で、おかしな現象が起きていました。

一般的に、若手社員は経験のなさから、全体を理解するのには時間がかかります。
まるで1000ピースのジグソーパズルで、700ピースまで埋まらないと、
「あ、これは、ゾウの絵ですね!!」とわからないように。それはごく普通のこと。

そして、一般的に、中堅になり、マネジャーになり、
だんだんと経験と知識を蓄積していくと、いくつかの情報をみただけで、
「あ、これは、ゾウの絵だな!!」とわかるようになります。
人によっては、500ピースで、すぐさま言い当てられる人もいるかも。

そういうものです…

しかし、その企業では、おかしな現象が起きていたのです。
役員クラスになると、その法則がなくなる。

つまり、900ピースも埋まっているのに、
「この絵はなんだ??」と部下に突き返す。

そして、1000ピースになっても、
「君がいっているこの絵がゾウであるという根拠を言いたまえ」と。

狂っています。
経営者として、何を守ろうとしているのか…
守るものが違うだろう…?

そして、部下たちが狂います。
何かを守るために、膨大な内向きな時間を費やします。
頭の中から顧客への思いはしめだされ、
上司へのエモーショナルワークで頭の中は占拠されます。

「メリット、デメリットはなに?」
「それで、利益はいくら確保できる?」

この問いが悪いわけではありません
しかし、それをどこまでも突き詰めたとしても、
100%正解があるわけでもなく、
むしろ、誰も未来がわからない中で、未来を指し示すのがリーダーの仕事。

つまり仕事をしていないのです。
そんな企業の行く末、わかりますよね。

残念なリーダーにならないためにも、
いまから脳力を鍛えていかないと。
多くの人を不幸にしないためにも。

自分への戒めも込めて。
今日もきっと・・・I・W・D!