※最近、この話題をよくリーダーたちとします。
きっと必要とする方も多いと思い、2014年4月18日配信したものを再送します。
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成功体験は、人を強くもしますが、意固地にもします。
例えば、<いい人>は、<いい人>を演じることでメリットを手にしてきたわけで、
人生の戦略からすると、その方法をとりつづけようとします。
しかし、モノには限度というものがあって、極端にそれに偏り過ぎると、
それによって問題が起こり始めるということもあるわけです。
本人も気づくときもあるのですが、それでも、人生の戦略上、
メリットを受け続けてきたその方法は、なかなか手放すことはできません。
具体的には…
<いい人>は、頼まれれば拒否をするのではなく、それに応えようとします。
適度ならばいいのですが、
頼まれれば嫌といえずに予定にいれてしまい、スケジュールがすぐに一杯。
傍から見ると、そんなことしなくてもいいのに、という仕事をしていていつも疲れている。
周りからは、<優先順位がつかないリーダー>と思われているのに…。
<いい人>は、頼むことができずに、自分で作業してしまいます。
資料つくりにしろ、コピーにしろ、精算業務にしろ、若いときはいいのですが、
アシスタントがつくような身分になっても、頼むこと、任せることができずに、
自分でやろうとする人がいます。
彼らの言い訳は、「リーダーが見本を見せないと部下がついてこないですから」といいますが、
それは単なる<頼めない、任せられない自分>の正当化で、事とモノによります。
周りからは、<もっと、あなたの本来の仕事をしてよね…。高給取りが!>と思われているのに…。
そして、<いい人>は、ネガティブなことを扱うことが苦手です。
ですから、ここぞというときに叱ったり、指摘したりすることを避けがちです。
「その人を傷つけてしまいそうで…」と言い訳がきこえてきそうですが、
指摘すべき行動を放置することで、組織を腐敗させ、
職場の誇りを傷つけていることには気づきません。
周りからは、<いいんだか、悪いんだか、はっきりしろよ。勇気がない奴…>と思われているのに…。
<いい人>の戦略は、個人で生活している時には有効です。
しかし、他人に影響をあたえるリーダーという役割の中では、<いい人>すぎることは、
逆に組織的なデメリットが増大してくるのです。
なぜかというと、結局、その戦略は<自分のため>に使っているだけで、
<組織のため>でないからです。
そうこういっている私もかつては<いい人>だったかと思います。(今もかな?笑)
でも、あるメンターにいわれたんです。
「中島さぁ…。お前が大事にしていることもわからんでもないんだけどさ。
お前が、大事そうに、ぎゅーーーっと握りしめているもの、良く見てみ?
実は、犬のウンコみたいなもんだぜ。そろそろ、気づけよ」
今回は<いい人>のお話でしたが、きっとあなたもなにかを大事にしてきたはず。
とくに、あなたにとって成功の格言になってしまっている、
<〇〇〇は、………すべきである。>というもの。
もう一回点検が必要です。
もしかしたら、自分では気づかずに、極端に傾注しているものがあるかもしれません。
そして、そのことによって、組織に問題を引き起こしているかもしれません。
知らないのはあなただけ…。
あなたは、なにを握りしめていますか?
その握りしめているものを、よくみてみましょう。
今日もきっと・・・I・W・D!