ある変革プロジェクトを推進している事務局の方が
こうおっしゃいました。
「この前、ある部署からこんなことをいわれたんです。
改革をやる目的を、もっと明確にして!…って。
トップのメッセージあるが、弱い!…って。
改善と改革の違いがわかんない!…って。
トップダウンとボトムアップの頃合いがわかんない!…って。
スローガンもイマイチ腹に落ちない!…って。…
なんだか、言いたい放題だし、他責ばっかりいってるんです」と。
変革の時に、必ずといっていいほど、見かける光景ですよね。
みえない、わからない、伝わってきていない、と文句ばかり言う人がいる。
すると、事務局も、推進メンバーも、そこにかなりエネルギーを吸い取られるし、
このことで疲労困憊してしまうことが多々あります。
ついつい、こんな思いが浮かびます。
「こんなにもいっているのに、なんで、変化をしたくないのかね…」
こういうとき、私は変革推進者の方によくこうお伝えします。
「なんか、かわいいですねー。
彼らも生きてるんだなー、って感じしません? 笑
よかったじゃないですか、生きていることはわかったんですから」
抵抗している彼らには「自覚」はあるわけ、なんです。
何か変わらなくちゃいけないな…と。
でも、「覚悟」がないので、抵抗する。
だって、このままでいたいから…。
この姿は、まるでバンジージャンプのときのようです。
前の人に続いてタイミングよくいければ、ノリで飛べますが、
一瞬たじろぐと、結局、あーだ、こーだ、といろいろと飛び降りれない
理由や言い訳をいいはじめます。
なんで、この世に、こんな危険な遊びがあるのか?
なんで、自分が飛び降りないといけないのか?
いったい、これに何の意味があるというんだ?
と、飛ばないでいい理由をあげて、飛べない自分を正当化しはじめます。
でね…
結局、彼らに、ちゃんとその問いに対してひとつひとつ説明をしてあげたって、
それで、飛び込むか、というとそうではない。飛び込まない奴は飛び込まない。
結局、時間稼ぎなんです。
ここでウダウダしていれば「お前、飛び込まなくていいよ…」と
言われるの信じて待っているのです。
だから、そういうときは突き飛ばせばいいんです。
「お前、うるせーーー!さっさと飛びやがれ!!」といってね。
経営陣から時折、社員たちに言ってもらうといいですよね。
「この変革プロジェクトは、バンジージャンプに似ている。
何がどうなるか、誰もわからないから、最初は怖いだろう。
でも、最初っから、バンバン飛び込んでくれている人には、本当に感謝している。
ありがとう。引き続き、飛びまくってくれたまえ。
でも、最近、こういう人もいるようだ。
飛ぶ意味があるのか?飛ぶ目的は?ちゃんと説明してくれないと飛べないです…ってね。
勘違いしてもらっては困る。
そういっていれば飛ばなくてもすむ、とでも思っているのかもしれないけれど、
これは、全員必須で飛ぶことになっている。うちの社員であるならばね。
なんなら、私が後ろから押してあげるから、それが必要な人は言ってほしい。
さあ、一番最後まで飛ばない人は誰なのか、そろそろ気になっているからそのつもりでね」
さ、ドドメをさしていきましょう!
今日もきっと・・・I・W・D!