『プロセス』


昨日のメルマガで、「子どもの可能性を開く」を扱いました。

かなり多数の返信コメントをいただき嬉しく思います。


今日のメルマガは、昨日24日の夜23時を過ぎたころ、

中学三年生の長男が、僕の隣の席でカツカツ音を立てて

勉強をしているのを見ながら、


「ずいぶんと頑張っているな…。

 しかし、あのときは大変だったな……。」


と数年前との違いにちょっと、しみじみ…。

皆さんにも共有を。


2013年11月1日に配信したメルマガです。

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                『プロセス』

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今日は少しお恥ずかしい場面のお話を。


長男は中学一年生。テニス部に所属しています。勉強は中の上くらい。

平均を少し上回るくらいですが、だんだんとゆるやかにだれてきている感じです。


妻も心配をしていて、注意しても反抗した態度を取り始めているとのこと。

先日のテストはあまりかんばしくなく、自分自身でもショックだった模様。


しかし、それに直面するわけでもなく、部活から帰ってくると

「今日、学校でうざい奴がいたから、なんか食欲がない」

といってすぐに部屋にこもるというありさま。


きっと、うざい奴なんかのせいでなく、

ショックでその気持ちとの向き合うことができないのでしょう。


妻が息子に「テストは返ってきたんでしょう?」ときくと、

「いや、今日は返っていない」と。


…実は返っていたのにもかかわらず。


もう、このタイミングは逸してはいけない。

そう思った私は、布団に入って寝ていた息子を起こして、

リビングに来るように促しました。その一部始終です。


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※文章中、「お前」となっていますが、実際には名前を呼んでいます。



お前さ、なんで呼ばれたかわかるか?

いま、いってしまったほうがいいぞ。


(…うそをついたから、、、)


そうだな。残念だよ。

お前は、自分にうそをついている。


お前、その点数、本当は悔しんだろ…?

自分でも、それが悔しくて、悔しくて、しょうがないんだろ…?


(…いっきに涙…)


お前らしくない。(…一瞬、え?っという顔)



お前は、コツコツやるタイプだよ。

そうやって空手も続けてやってきたんだろう?

(※小学のときに6年間やっていました)



俺がやめちまえ、といっても、やりつづけて初段とったんだろう?

お前はそういうヤツなんだよ。(…激しく涙…)




そういうお前が自分の得意技を忘れて、

直前にちゃちゃっと適当にこなしてやるようなヤツの真似をすんなよ。

お前の得意技は、コツコツ、じっくり時間をかけて…なんだから。

思う存分、納得いくまでじっくりやってみろよ。絶対に結果でるから。


いいか、結果がでないのはプロセスがおかしいからだよ。

同じプロセスで、違う結果がでたら神風だろう?それは自分の力じゃない。

いい結果だしたいならば、プロセスをいままでと、

がらっと変えていかないといけないのはわかるか?


(…コクリ)


どうしたいんだよ?

そんな70点とかでいいのかよ。


(小さな声で、「85点…」と)



お前さ…。(少し呆れて、でも優しく…)


そう自分を低く見積もるの、もうやめようぜ。

最低90点。数枚100点なんじゃねーのか?

本当はそういう点数とってみたいと思っているんじゃないのか?

どうなんだよ?


(…コクリ)


もしとれたらどうなんだよ?うれしくないか?!


(…す、すごく…うれしい)


だろ?想像してみろよ。とれている時の自分の気持ち。

うれしいという気持ちをイメージできるか?


(※少しイメージする時間。しばらく沈黙。おそらく二分くらい)


お前さ、自分を裏切るのだけはやめろよ。

おまえの体の中には、遺伝子がはいっているんだよ。

金沢のおじいちゃん、おばあちゃんの遺伝子も。

川口のおじいちゃん、おばあちゃんの遺伝子も。

みんなのが入っている。

どうなんだよ?


時速380キロもでるであろう車にのっていながら、

(※息子は車が好きで、

  特に高速で走れる超高級車ブガッティ・ヴェイロンが

  大好きで、ユーチューブ動画でいつも見ています。

  因みに最高速度は407キロです!)

ちんたら30キロで安全運転していたら、もったいないだろう?

自分の車の性能を引き出すのは、おまえ次第なんだよ。


ビリビリくるくらいフルスロットルでいけよ!

本気出してみろよ!!


そのときには、悠長に景色なんて見ている場合じゃないだろう?

だから、ネットもユーチューブもしばらくは禁止な!

寄り道や脇見運転している暇なんてねーと思わないか?


次のテストまで1ヶ月。

一気にかけぬけていこうぜ。

見せつけてやろうぜ、過去の自分に。


そうしたら、絶対に結果がでるにきまっているから。

まずは自分を信じろ。俺は信じているから。


(…後半は、テニスの松岡修造のようなテンションでした 笑)


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相手を凹ますのが目的ではありません。

親としての不甲斐なさを「叱りつけることで発散する」のでもありません。


本人に直面させて、修正の方向性を与え、一歩踏み出す勇気をださせる対話のことを

一部のプロのコーチの間では、「プロセス」と呼んでいます。


息子との「プロセス」から一週間、まったく違う行動をみせている長男。

いまのところうまくいっているようです。

ただ、油断は禁物。まずは一ヶ月、徹底的に応援していきます。

結果に結びついて、はじめて一つの成功体験になるので。


こっちもマジでいきます。結果を出すコーチとして。



今日もきっと・・・I・W・D!