『矢印の向きを変える』

今週末は、大きな舞台での講演となります。

以前は、ものすごく緊張をしていたのですが、

いまでは、不思議なくらい落ち着いています。


そして、むしろ愉しみです。


ものの捉え方が変わると、変わるのだな、と。

では、本日のメルマガです!


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  『矢印の向きを変える』

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実は、私は人前でお話をするのが苦手でした。

(信じられないでしょうが…)


今でこそ、少しは落ちついて話ができるようにはなりましたが…。


きっかけはというと、小学校の音楽の時間。

当時、背が高い方だった私は、席も後の方。

めだとう精神旺盛の中島君は、音楽の時間も、とっても大きな声で歌っていました。


しかし、あるとき、それは起きました…。

ある一小節の音程を、大きくはずしてしまったのです。それも大きな声のまま。笑

すると、そのとき、前方に座っていた同級生たち(僕の記憶では、ほぼ全員が…)、

バッっとこちらを振り返ったのです。

そのときの、恥ずかしさといったら、いまでもその光景は忘れもしません。笑


…そのときからです。


音楽の笛の試験では、指は小刻みに震える。

歌声は、蚊の鳴くような小さな声。

人前で朗読などありえない。

そして、それは、のちのち、大学生時代にも続いてしまい…。


実は大学生のとき、サークルのみんなとカラオケにいくことはあっても、

絶対に自分は歌うことはありませんでした。一曲も。

…今の私を知っている方は、信じられないでしょうが、本当です!!

(※今のように歌えるようになったのは、社会人になってからです…。)


思えば今では笑い話になりますが、

それくらい「人前にたつ」というシーンでは緊張が走ります。


そういった体験が<根っこ>にあるので、

人前に立つ、というお仕事のシーンが多い私は、かなり苦労をしてきました。

場数が増えてくると、少人数(~20人くらい)は慣れてきても、やはり、

100人を超える講演形式ともなると、何回やっても緊張しました。


ありとあらゆる緊張緩和の方法は試してみましたが、

なかなか緊張が収まりません。

心臓爆発してしまうくらい、汗も滝のよう…。

登壇する前に、勝手にノックアウト状態でした。苦笑


ここは本気で乗り越えたい、と思って自分のメンターに相談をしました。

すると、メンターは私にこう聞きました。


「会場に入ってから、登壇する直前って、具体的になにしているの?」と。


そうですねぇ…。

自分の台本を何回か見直して、ポイントをもう一回振り返って、

どういえばきちんと伝わるか、を最終確認を直前までしています…と。


すると、メンターは、こうアドバイスしてくれました。


「なるほどね…。今度さ、会場についたら、まず、会場をよーく見回してみて。

 そして、気になる聴講者がいると思うから、ひとり選んで、その人をじっくりみる。

 すると、いろいろ気になることがでてくるのよ。たとえば、


 …なんでこの人って、ものすごいハデハデなネクタイを選んだのかな? とか。

 …この人の髪型は特徴的だけど、どういう想いでそのスタイルにしているのかしらね? とか。


 とにかく、その人に関して興味の湧く状態を保つのよ。

 そして、一人おわったら、その隣り人…。そして、次の人。会場の奥の方の人。と。

 そうしていると、不思議なくらい緊張なんて、どっかいっているはずだわ。試してみて!」と。


うーーぞーーー!?ホントに??

そんな簡単なことでできるのかな、と思いながら、

藁をもつかむ思いでやってみると…


ホントでした。笑


何回かそれができるようになってから、そのメンターに報告をしにいったら、

こう教えてくれました。


「なかじが緊張しちゃうようになったのは、矢印が全部自分に突き刺さっちゃっているからね。

 そうなると、やっぱり、緊張しちゃう。

 どうみられているかな。ちゃんとしないと。しっかりできるかな。って。

 こういう問いが頭の中でおきると、もう自分で自分を煽っているようなもん。


 だから、それを打破するためには、あの問いよ。

 <あぁ、なんで、この人は、このネクタイなんだ?>ってね。笑


 その問いをすると、矢印はどっち向きになっていた??

 自分に向かっているのではなく、ごく自然に相手に向かったでしょ?

 矢印の向きを変えるのよ。そういうときはねっ!!」


いまでは、500人いても、800人いても、あまり緊張しません。

会場についてからのその<儀式>は、いまもすることがありますが、お守り的な存在です。

内側に流れる問いの力の威力は凄いものですね。


もし私のような症状でお悩みの方には、おススメです!

今日もきっと・・・I・W・D!