『境界線の引き方』

 私の自宅の目の前の対面の角地に、ゴミ収集所があります。

 

十数年前までは、そんなに問題にはなりませんでしたが、

ここ最近、アパート住民からのゴミの出し方のマナーが悪く、

曜日が異なるにも関わらず、なんでも出してしまうありさま。

 

生ごみはカラスが散らかし放題。

収集車ももっていけない粗大ごみやフライパンなどが放置され、

結局、角地に面した家の住民が掃除をしている状態です。

 

子どもたちも学校があるときは、気づかないこの状態も、

ついこの間までの正月休みともなると、大人たちの苛立ちも気になるようで。

 

子どもたちも自主的に

「大丈夫?!その捨て方?」といった

自作のポスターを作りはじめ、

自分たちなりに、マナー違反をする大人たちに訴えたいようで。

 

これはこれで、なかなかやるな…!と思いますが、

ちょっとはっとするセリフを耳にしました。

 

「道路も、ゴミ置き場も、

 みーんな自分のおうちだと思えばそんな捨て方しないのだろうに!」

 

 

なるほどー…

 

 

確かに、

自分のうちではないから、出しさえすれば、あとは、カラスにやられても知らんぷり。

もし自分のうちならば、そうはいかないだろうしな…。

 

そうか、道や駅のホームで、ツバや痰をペッと吐く人いるけど、

自分の部屋の絨毯にツバ吐くか?というと、やらないわけですよね?

 

 

リーダーでもよくいるな…。

自分の部下たちは守るけど、他の部署のメンバーたちに対して攻撃する人…。

でも、人事異動で、自分の部下になったら、手のひら返すように守るわけで…。

 

要は境界線をどこに引くか、ってことなのかもしれません。

 

 

その境界線の内側には、一応、面倒はみるし、体裁は整える。

でも、境界線から外側には興味もないし、人としてどう?という行動もとってもいとわない。

 

その境界線で囲われたエリアが、ちっちゃな人と、おっきな人では、違うんだろうな…と。

もしかしたら、境界線自体がない人もいるのかもしれませんね。

そうしたら、きっと地球規模の視点で行動をとる人なのかもしれません。

 

そういう視点で街を歩いていると、

ゴミが落ちていたら、すっと拾って、近くのゴミ箱にすっと捨てていく人をたまに見かけますが、

こういう人って、会社でも、困っている人がいたら、すっと近づいて助けたりしてるんでしょうね。きっと。

 

あなたは、どちら?

見て見ぬふり?

それとも、すっと近寄って、すっとアクション?

 

境界線をどう引いているんでしょうね…?

 

 

今日もきっと・・・I・W・D!