『本能を超越する』

 

 

口では、「次世代リーダーの育成が重要」と言っておきながら、

実際に次のリーダーを育成出来ているトップは、ほんの一握り。

 

…だから、こう思うのです。

「トップって、本当のところ、

 次のトップなんて作りたくないんじゃないかな…」って。

 

心の奥底では…

「自分以外のリーダーなんてありえない。」

「自分以上の出来はまぐれ。基本、自分が一番。自分以外は邪魔な存在。」

 

…とおもってるんじゃないかなぁ…実は。

 

そうでもなければ、

トップ自らが任命した次世代リーダーを、

トップ自らで「巧み(…というより無意識)」に潰しにかかり、

トップ自らが復帰したり、いつまでもその職に居続けているトップがいること

…の説明がつかない。

 

きっと、動物としての本能としては、自分の遺伝子を残したい。

敵と思われるものは早いうちにやっつけ、淘汰し、自らの子孫だけを残したい。

 

ついついそうした<動物の本能>に流れたい気持ちはわかりますが、

そうした本能のままの経営だと、自分は残りますが「組織や企業」は残りません。

 

一方で、「引き際の美学」とも思えるトップがいらっしゃって。

時間をかけて準備をし、誰からも惜しまれながらも、

次のリーダーへのバトンが綺麗にわたっていく様は、お見事としか言いようがない。

本当に美しい。

 

…自分の花道ではなく、次の世代の花道をつくる

…自分の生存確率を高めるためではなく、会社の生存確率を高めるため

…短期的で目先の今ではなく、もっともっと先の未来ため

 

そいう方々の思考は、<本能を超越>しています。

自分を残すのではなく、組織、会社を残す。

 

 

今日もきっと・・・I・W・D!