『恥ずかしながら、未来が描けないのですが…』

 

とある企業で数か月に及ぶリーダーシップトレーニングを

受講したある方から、メールで問い合わせがありました。

 

「恥ずかしながら、私は将来のビジョンというのか、物語というのかが

 なかなか描くことができません。

 スローガンというか、目標というか、それに具体性がなく、

 そこがボトルネックになっているような気がしています。

 

 以前のお話では中島さんさえも女性のコーチをつけていて

 数年後の姿をビジョンメイキングされ続けているとの

 お話があったかと思います。

 

 実はずっと以前からこの悩みを抱えていたのですが、解決には

 数日間かけて1人で「人生の事業計画」的なものを作り上げるしか

 ないと思っておりましたが、できずじまいでした。

 この状況を打開したいと思っておるのですが、少しでもアドバイス

 を頂けるとありがたいです。」

 

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私は、こう答えました。

 

「〇〇さん

 おはようございます。

 そして、昨日はお疲れ様でした。

 下記の件、私は、「5(ファイブ)」という本をつかっています。

 

 一日かけて、まずは、描けるところから書き込む。

 毎週、土曜日に、バージョンアップをさせる。

 

 やってみてのポイントは、描いたコメントのあとに

 書いた日付けを書いておくと、非常に参考になりますよ。

 

 ああ、このときには、こういうことを考えていたけど、

 いまは、こういうふうに思っているなんだ、って。

 

 物語は、油絵のようなもの。

 どんどん塗り重ねて、いい絵ができればいいんです。

 最初から大作を描こうと思うと、おっくうになります。

 描けるところから、ちょこちょこと。

 すると、結構、愉しくなるんです。

 

 そして、ポイントは、この描く作業を、習慣にすることです。

 すでに習慣となっていることの前後に、これを組み込むと、習慣になりますよ。

 食べたあとに、歯を磨く…のように。笑

 

 私は、この本、本当にぐちゃぐちゃです。

 書きなぐって、修正して、油絵のように書き足しているので。

 でも、いまとなっては、

 最も価値のある本に、だんだんとなってきているように思います。

 ご参考までに。

 

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そして、三週間後、その方から返信がありました。

 

「5(ファイブ)を御紹介頂いた〇〇です。

 御紹介頂いた日に早速購入し、現在加筆を繰り返しております。

 

 まだ薄っぺらいことしか書けておりませんが、

 少しずつやりたいことが整理されてきた実感があります。

 

 またやりたいことだけでなく、

 やらなくても良いことや、気にしなくても良いことが、

 ハッキリしてきて以前より気持ち良い日々がおくれているような気がします。

 

 なんだか、自分は将来に対して、すこし構えすぎていたのかもしれません。

 いまでは、不思議なほど、愉しんで本に書き込んでいる自分がいます。

 

 またお邪魔にならない程度に御報告メールを入れさせて頂きます。

 アドバイスありがとうございました。

 宜しくお願いします。」

 

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何かをするときに、しなくてはいけないことはわかっているのに、

立ちすくんでしまって、後回しにしてしまうことって、ありますよね。

 

そういうときは、大抵、二つの理由です。

それは、「やり方がわからない」

それと、「やる前から難易度をあげてしまっている」

この二つ。

 

未来を描くときには、

未来をくっきりはっきりさせる、様々な切り口の「問い」が必要です。

 

その問いをコーチから受けるもよし、友人から聞かれるのもよし。

そういった問いが書かれている本書のようなものを活用してもよし。

 

大抵、とまってしまっているときは、

それを自分ひとりでなんとかしようと、したとき。

すなわち、「問い」がなかったり、あっても具体性やバリエーションが少ないとき。

いずれにしても、質の高い「問い」があなたの未来を開きます。

 

そして、

未来をはじめからいきなり、

きちんと描こうとするとおっくうになります。

やる前から難易度を(自分で)あげてしまって、後回しにしちゃう。

 

まずは、ちょこちょこ書き足していけば、形になっていきますから。

未来は、油絵のように。気軽にいきましょう。

 

そして、何より楽しくなくっちゃ、長続きしません。

最初の一歩を気軽に。3週間続けば、そのあとはいい感じでいけるでしょうね。

 

 

皆さんも、ぜひ!

今日もきっと・・・I・W・D!