半年にわたるプログラム。
途中でのやりとりは、一人ひとり、
突き刺さるものがあるようで。
ある会社の、あるクラスではこんなことがありました。
あるマネジャーAさんは、
私とのやりとりで、
「これについては、考えてみたいと思います」
「帰ってから、計画を練って、やってみたいと思います」
こうしたピットインで発せられる言葉とうらはらで、
次回のピットインで確認をしてみると、
「なかなか・・・」
「ついつい・・・」
というセリフが、毎回、積み重ねられていきます。
私だけではなく、きっと、そこのことは、
他の受講生も気づいているのでしょうが、
私は、そこを指摘するのではなく、
あえて次回に向けての宣言をしてもらいます。
すると、いつもどおりの
「これについては、やってみたいと思います」
という言葉。
私「やってみたいと思うんですね?」
Aさん「はい…やろうと思います」
そこで、私からは、こう伝えました。
「ちょっと意地悪な質問かもしれませんが、
Aさんは、<やります>ではなく、<やりたいと思います>という言い回しにいつもなっていますが、
ご自身で、お気づきですか?
そしてこの言い回しに、何か意味があるとしたら、なんでしょうね?」
その問いかけから、Aさんは、
一気に、深く、深く、自分の内側にはいっていったセッションとなりました。
***
言葉の選び方には、その人の状態を深く反映しています。
その言葉の選び方に対するリテラシーを高めていくこと、
これこそが、リーダーとしての成長にとって重要なこと…だと思うのです。
別のある会社の、あるリーダーは、
最終回の一人ひとりの成果発表会でこうおっしゃいました。
「<将来、僕は、こうしたリーダーになりたい>
という表現をもう使うのをやめました。
<私は、こうしたリーダーになります!>
そういう表現を使うことに、決めました。」
会場にいる他の受講生からは、おおおおぅ…と感嘆の声がもれました。
覚悟を決めた言葉には、力が宿ります。
あなたの言葉の選び方のセンス。
磨きがかかっていますか?
今日もきっと・・・I・W・D!