『名前をつけてくれた人の名前をつける』

 

今日は完全に個人的なお話。

 

二年前のちょうどいまごろ、

私は、母を亡くしました。

 

三回忌の法要も、先日、晴天の中、

親族の笑顔が集まる中、

滞りなく無事に済ませることができ、

ほっとしています。

 

あれから二年ですか。

あっというまですね…。

 

この話をすると、多くの方に驚かれるのですが、

実は、母の戒名は、私がつけました。

 

きっと、

「戒名なんて、勝手につけていいの?」とか

「そんな常識はずれなことをするなんて、もってのほかだ!」と

お叱りをうけちゃうことをしてしまっているのかもしれませんが、

 

母が亡くなった直後から、

いろんな事情や、個人的に思うところもあり、

自分で戒名をつける決断をしました。

(もちろん、親族を説得しましたし、

 お寺の住職さんにも相談をしました)

 

亡くなった日から14日間、

いろいろな人に教えをいただきました。

本もほぼ徹夜で何冊も読みました。

 

亡き母が、どんな人だったのか、

母親らしさを表すために、いくつもの候補をあげ、

限られた文字数の中に、一文字一文字を選ぶ時間は、

もしかしたら、私の人生の中で一番、

母と向き合っていた時間だったのかもしれません。

 

いや、間違いなく…。

 

そして、

一週間後には、墓地を検討する際に

他人のお墓の戒名をみていると、ぱっとみた瞬間に

逢ったこともない故人の生前のお人柄、趣味、特技や業績、宗派が

だいたいわかるようになっていました…。(笑)

 

住職に、戒名を見ていただいたときに、

「故人は、〇〇な方だったんですね」といくつか戒名から予想される

人柄をいっていただいたときには、まさに、亡き母の性格そのもの。

親族たちも、大満足の様子でした。

 

そして、最後に

「いいお名前ですし、素敵な時間でしたね」

といっていただいたことで、ほっとしたことを覚えています。

 

私の名前をつけてくれた親の名前を子どもである私がつける。

 

そんなやりとりもあってもいいのではないかな、と思うのです。

 

今日もきっと・・・I・W・D!