『境界線の引き方』

 

私の自宅の目の前の対面の角地に、ゴミ収集所があります。

 

十数年前までは、そんなに問題にはなりませんでしたが、

ここ最近、アパート住民からのゴミの出し方のマナーが悪く、

曜日が異なるにも関わらず、なんでも出してしまうありさま。

 

生ごみはカラスが散らかし放題。

収集車ももっていけない粗大ごみやフライパンなどが放置され、

結局、角地に面した家の住民が掃除をしている状態です。

 

子どもたちも学校があるときは、気づかないこの状態も、

ついこの間までの正月休みともなると、大人たちの苛立ちも気になるようで。

 

子どもたちも自主的に

「大丈夫?!その捨て方?」といった

自作のポスターを作りはじめ、

自分たちなりに、マナー違反をする大人たちに訴えたいようで。

 

これはこれで、なかなかやるな…!と思いますが、

ちょっとはっとするセリフを耳にしました。

 

「道路も、ゴミ置き場も、

 みーんな自分のおうちだと思えばそんな捨て方しないのだろうに!」

 

なるほどー…

 

確かに、

自分のうちではないから、出しさえすれば、あとは、カラスにやられても知らんぷり。

もし自分のうちならば、そうはいかないだろうしな…。

 

そうか、道や駅のホームで、ツバや痰をペッと吐く人いるけど、

自分の部屋の絨毯にツバ吐くか?…というと、やらないわけですよね?

 

***

 

リーダーでもよくいるな…。

 

自分の部下たちは守るけど、

他の部署のメンバーたちに対して攻撃する人…。

 

でも、人事異動で自分の部下になったら、

手のひら返すように守るわけで…。

 

 

要は境界線をどこに引くか、ってことなのかもしれません。

 

 

その境界線の内側には、一応、面倒はみるし、体裁は整える。

でも、境界線から外側には興味もないし、人としてどう?という行動もとってもいとわない。

 

その境界線で囲われたエリアが、

ちっちゃな人(小我)と、おっきな人(大我)では、違うんだろうな…と。

 

もしかしたら、境界線自体がない人もいるのかもしれませんね。

そうしたら、きっと「地球規模の視点」で行動をとる人なのかもしれません。

 

そういう視点で街を歩いていると、

ゴミが落ちていたら、すっと拾って、近くのゴミ箱にすっと捨てていく人をたまに見かけますが、

こういう人って、会社でも、困っている人がいたら、すっと近づいて助けたりしてるんでしょうね。きっと。

 

あなたは、どちら?

 

見て見ぬふり?

 

それとも、

すっと近寄って、すっとアクション?

 

境界線をどう引いているんでしょうね…?

 

今日もきっと・・・I・W・D!