「業績を上げ続けるチームを創るためには、なにをすればいいでしょうか?」
「職場風土を変えていきたいのですが、どうすればいいでしょうか?」
よくこうした問いかけをいただき、
このことをテーマにした講演や職場コンサルティングを
これまで少なく見積もっても1万人の方にはさせていただいてきています。
今日は、その時にお話させていただいているポイントを、ご紹介しますね。
業績を上げ続ける組織・チームにしたいときには、
重要なプロセスは、「創造⇒醸成⇒破壊のサイクルをまわす」ということ。
各フェーズで、何が必要なのかをポイントをまとめます。
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フェーズ1 慣性の創造:
新しい価値観や行動パターンをスタートさせること
フェーズ2 慣性の醸成:
新たにスタートしたものを、強化し、修正し、
ある状態や気運を徐々につくりだし、定着させること
フェーズ3 慣性の破壊:
その状態や気運を破り壊すこと
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まず、「慣性の創造」フェーズでは、
1)リセットする
2)現実に向き合う
3)行き先を共有する
4)行く能力をつける
5)行く気になる
まず、何か新しいことをはじめるときは、何かをやめてからはじめるのがポイント。
ここでいう「リセットする」とは、何かを始めるとき、無意識に、その職場の考え方、
価値観を反映した暗黙のルールや枠にとらわれてしまうことが実に多いものです。
この過去の慣性が、今度の新しい活動を押しつぶしてしまう可能性も非常に多く、
この慣性をリセットしておく必要があります。
そして、何かをはじめるときには、なぜはじめるのか?をメンバーが現実に向きあうこと。
ここが疎かにになると、ほぼ失敗するでしょう。そして、行き先を共有し、そこに行く能力をつけさせる、
また行く気を保てるようにしていくことが重要です。
私が、現場に入っていて痛感するのは、
組織やチームの業績を上げられないリーダーや上司のほとんどが、
この「慣性の創造フェーズ」でつまずいていることです。
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「慣性の醸成」フェーズでは、
6)常にゴールを意識する
7)問いにより、自主性を育む
8)定期的にモニタリングする
9)承認により、成長実感を得る
10)なによりも楽しむ
新たに起こしていきたい慣性を強化し、進化させ、ゆっくりと育てていく醸成フェーズです。
強化するためには、常に、望ましい行動を示し、意識し続ける環境をつくる必要があります。
また、それは、リーダーが示すだけでなく、組織の中に内在するような組織に共有された「問い」と
なっていることが望ましいといえます。
また、当初、目指していた状態に近づけていくために、定期的に自己評価して、
どこまでこのチームが成長しているのか、進化しているのかをモニタリングしていくことが、
成長実感につながります。
望ましい行動を評価し強化していく一方で、望ましくない行動や慣性はここで消去しておく必要があります。
いずれにしても、この活動自体が「誰かにやらされたもの」ではなく、楽しさ、面白さ、を見出すことも、
このフェーズでのポイントといえましょう。
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そして「慣性の破壊」フェーズでは、
11)目的に立ち返る
12)広げたら絞る
13)タブーに触れる
14)不平不満をリクエストに変える
15)枠を壊す
醸成フェーズを乗り越えた際に、よく起きる現象として
「活動が長期化すると本来の目的を見失いがちになる」があります。
目先の目標に目がいきやすく、「なぜ、この活動をしていきたいのか」「そもそも、どこにいきたいのか」を
いつも初心を忘れないようにしていくことが重要です。
また、醸成フェーズの後期では、多くの活動が活気をもって広がっていきます。
チームを分けたり、分科会を始めたりと。すると、急にエネルギーが下がることがよくあります。
チームにわけた瞬間に、そのチームの目標に目が行き、全体を見なくなってくる。
自分のチームの目標を達成したくなるために、全体が見られなくなります。
あれも、これも、手がつけたくなるのですが、あれも、これも、これが問題です。
結局、なにもできなくなる瞬間です。
いろいろあるけど、なにもできない、これは無力感・閉塞感の原因になります。注意が必要です。
また、こうしたときに、となりのチームがやっていることがわからなくなるために、
他のチームにちゃちゃをいれられなくなる。おかしいな、とおもっても指摘しづらくなる、ということが起きます。
また、醸成フェーズのときには、「良い行動を強化する」ことを徹底しているため、
組織に流れる慣性がある意味、強化されますが、
「心で思っていても、なかなかみんなの前で否定的なことをいえなくなってしまう」など、
これ自体が弊害になることがあるのです。
破壊フェーズでは、こうした流れを、意図的に破壊すること。
例えば、タブーに触れる、不平不満をリクエストに変える、などは、とても重要なポイントなります。
自分たちが創って、育ててきた慣性を、自らの手で破壊すること。
これができて初めて自己修正能力が搭載され、自走する組織への旅たちになります。
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いかがですか?
業績を上げ続ける組織を創るためにのポイント。
チェックしてみてください。
そして、もし、あなたが企業変革をまさにこれからする、と
いうことで、前任者から引き継いだのであれば、
順番は、まず、「創造」から始める前に
「破壊」から始める必要があるかもしれませんね。
前任者が作ってきた創造物に
破壊をせずに、さらに創造しはじめると、
現場に起きることは、ただ「混乱」するだけですので。
今日もきっと・・・I・W・D!