『元素レベルでタグ付けする』

 

私のクライアントで、

部下の能力を引き出すのが

本当にうまい経営者の方がいらっしゃいます。

 

そういう方々のお話しをきいていると、

彼らの「人の観察力」はとてもユニークで、

以前にもこんな方をご紹介しました。

 

『あなたの部下は、何角形?』

https://goo.gl/AwhwMS

 

『部下はシャーレ、フラスコ、それとも…?』

https://goo.gl/SNdRdu

 

『リトマス試験紙』

https://goo.gl/Z1WaMN

 

***

 

ある方も、部下の特徴をこまめにメモして

部下カルテをつくっている方。

 

で、そのコツをお聞きすると、彼はこういいました。

 

「元素レベルでタグ付けするんです」と。

 

ん??

元素レベルってなんのこと?と思いましたが、

彼はこう続けます。

 

「部下とたわいのない会話の中で、

 趣味はキャンプだったとしますよね。

 

 で、部下のカルテに、彼の趣味は「キャンプ」と記録はするんですけど、

 そこで深堀りをとめてしまうとダメなんです。

 

 もうひとつ深く、なぜ、それが好きなのかを深堀りしてみるんです。

 例えば、キャンプを好きな理由は、

 

 みんなでワイワイするのが好き、という人もいるし

 自分で料理をつくって、みなに披露するのが好き、な人もいるし

 自然の中で、焚火をして、あの火の揺らぎをみていると、癒される、、、という人もいる。

 

 つまり、キャンプという「分子レベル」でとどめていると、

 その人の本当のモチベーションの押しボタンはみえてこないし、応用がきかない。

 

 もう一つ、深堀りをして「元素レベル」までみていって、

 それでタグ付けをして管理をしていくと、いろいろなところに応用できます。

 

 よく僕がそのタグ付けに基づいて、絶対に起用しないだろう、

 という部下をプロジェクトにいれたりします。

 

 そうすると、分子レベルで人を見ている人からは、

 「ええ!このプロジェクトに彼をなぜいれるんですか?」って

 驚かれるのですが、

 

 でも、プロジェクトがはじまると、

 意外や意外、その子の強みが表出するんですよ。

 

 最後には、周りの人からは、

 「彼をいれて、よかったです。なぜ、わかったんですか?って」

 って、よくいわれます。

 

 僕からいわせれば、それは「元素レベル」でみているから、なんで

 うまくいって当たり前なんですけどね。(笑)

 

 僕なんかが、

 人事担当役員になれば、みなが、あっ!!っと驚く人事をできる自信ありますよ。」

 

と。

 

なるほど・・・・

うまくいっている人のOS(ものの見方やとらえ方)は、いつも参考になります。

 

今日もきっと・・・I・W・D!