『人は、ピクニックで動く』

 

「人は、ニック(NIC)で動く」

 

ニック(NIC)とは、

 

Negative(ネガティブ)

Immediate (即座)

Certain (確実)

 

のこと。

 

即、確実に、ネガティブなことが起きる…と予想されると

それを避けるように、人は行動を起こします。

 

***

 

昨日、お昼ごろのニュースが流れました。

 

「JR首都圏全路線 20時以降、運転取りやめ」

 

私は、二度見をしてしまいました。

 

いままでに、ここまではっきりと、

ニック(NIC)を示したことがあるでしょうか。

 

いつも、だんだんと時間が経過するごとに

「運転見合わせ」になっていくことは経験はあります。

 

今回は、そうではなく、

事前に、しかも、かなり早い段階でニック(NIC)を提示されました。

すると、人はそれに従い、一気に動き始めます。

 

これが、もし、

 

「大型台風 夜直撃するおそれ 順次運転見合わせる可能性あり」

 

といった表現だったとすると、

こんなにも国民のはやい動きは、引き起こせなかったかもしれません。

 

なぜならば、この表現だと

 

NFUだから。

 

Negative (ネガティブ)

Future (将来)

Uncertain (不確実)

 

この表現で、警告をされたとしても、人は、そんなにも動きません。

ネガティブなことだとはいえ、

それが将来におこるかどうか、不確実である、と認識され

人によって、判断がブレるからです。

(すなわち、判断を、一人ひとりに任せてしまっている)

 

今回のJR東日本の決定は、私は、とても素晴らしい、と思いました。

とても決断には勇気がいるとは思いますが、この決断をしてくれたおかげで、

その他の企業も、「have to」(せざるを得ない)ということで、意思決定を求められらわけで。

 

 

私は、有事のときに、正しき行動をとらせるときは、

「have to」(せざるを得ない)で、人を動かすべき、と思っています。

 

それは企業経営も同じ。

 

目の前に危機がせまってきているのにもかかわらず、

NICの表現ではなく、NFUの表現にしてしまい、

社員たちは危機感醸成に失敗してしまっている会社。

 

 

望ましくない行動をすると酷い目にあうぞ!(ニック(NIC))

そのかわり、正しき行動をすると助かるぞ!(ピック(PIC))

 

人は、ピクニック(PIC/NIC)で動きます!(笑)

 

今日もきっと・・・I・W・D!

 

※PICとは、ポジティブ、即座、確実、です。