『ないものから、今あるものに目を向ける』

 

 

リーダーとお話をしていると、

たまに、こういう方がいらしゃいます。

 

・〇〇が十分ではない

・〇〇がそろっていない

・これで〇〇が、うまくいくとは思えない

 

要は、今いる自分の境遇は、恵まれていない!…と。

 

なにかにつけて一瞬のうちに、

<ない>ものに、目がいくリーダーがいます。

 

はたからみると、もったいない…。

実に、もったいない。

 

話をお聞きすると、

いろいろ<ない>ものも確かにあるけれど、

実は、いま<ある>ものも、いっぱいある。

それに、目を向けていないし、気付いていないだけ。

 

予算も、人材も、時間も、確かに完璧をもとめるならば、足りないでしょう。

でも、いまの状態を一からたちあげるとしたら、どれだけ大変なことか。

 

そして、いまの状態にあることが、いかに幸せなことなのか、

実に恵まれているのか、が、わかっていない。

 

基本、「感謝が足りない」のです。

だから、不平、不満、不安、がでる。

 

で、わたしは、問う。

 

「あなたが、普通にできてしまったそのプロジェクト。

 誰かのサポートがあってこそ、それが実現できているのに、

 報連相やお礼が後回しになっていたりしませんか?」

 

「感謝しています…

 だなんて、書くのも簡単。口にするのも簡単。

 でも、実に薄っぺらいものになってはいませんか?

 本当に、本当に、感謝していることを、どのような形であなたは体現していますか?」

 

「もし、いまあるものを全て捨てて、

 もう一回、今の状態を手にしようとしたら、できますか?」

 

「あなたの会社の看板を全部取り払ったときに、

 身ぐるみはいで、裸一貫になったときに、

 いまと同じ状態を手にするのに、どれくらいのお金と時間がかかると思いますか?」

 

これから、個々人の存在価値や市場価値が

これまで以上に問われてくると思いますが、

いま、まだ、守られている時だからこそ、それを鍛えていくときです。

 

これらのことをしっかりと受け止め、

しっかりと泳いでいける体力をつけていかないと、

その時には、もう時すでに遅し。溺れていくしかないわけです。

 

失ったときに、はじめて気づく大切なこと。

それを失う前にイメージさせるのが、私の仕事です。

 

今日もきっと・・・I・W・D!