『いま、この時点で、できることはなんだろう?』

 

9月、10月となると

私のメールには、たくさんの方からの

ある種のご連絡がいっぱいです。

 

 

昇格だったり、

異動だったり、

転籍だったり、

転職だったり、、、

 

 

嬉しいトーンばかりかというとそうではなく、

ちょっとショックなトーンも含まれます。

 

 

「なぜ、いま、自分が異動なのか?」

「ここまでやってきて、せっかく顧客との関係もよくなったのに」

「普通、このタイミングで異動だなんてありえない」

「せっかくここまで育ててきたので、チーム解散だなんて?どういうこと?!」

「転職をしてみたものの、条件がどんどん悪化して、全く違う状況で悪戦苦闘。なんてこった...」

 

 

それぞれ、いろいろシーンは異なりますが、

共通して言えることは、その方のいままで描いてきていた物語が崩れつつある、ということ。

 

 

「顧客Aとの関係性も深めてきて、着実に信頼も構築できてきたな。

  よし、今年は、さらに、〇〇をして、◎◎にしていこう!!」

 

 

とか

 

 

「今年は、チームの活性化をするために投資をいろいろしてきたな。

  よし、来月には、合宿を企画して、さらなる飛躍をねらうぞ!!」

 

 

とか。

 

 

でも、そういう物語は、会社の都合、経営陣の都合、顧客の都合、世の中の環境変化、、、

さまざまな都合から、いとも簡単に崩れてしまうことがあります。

 

 

そうすると、人は思うのです。

 

 

「なんで、この時期に・・・」

「なんで、この俺(私)が・・・」

「経営陣は現場のことをちっともわかっちゃいない・・・」

 

 

動揺し、混乱し、誰か(他人や自分)を責め、悩み、落ち込みます。

 

 

だから、そういう人からのメールや相談のときには、

私は、いつも決まって、この一言!

 

 

「よかったですね!これで、さらに成長しちゃいますね!!」

 

 

と。

 

 

そう、この時こそ、力の見せ所なんです。

そして、この時こそ、成長しどきなんです。

 

 

いま、未来にむけての物語がいったん崩壊してしまったわけですから、

それを、できるだけ短い時間で「再構築していく力」が求められているわけです。

 

その力のことを、最近の言葉でいうと、

 

「レジリエンス」といったり、

「折れないこころの作り方」ともいうのかもしれません。

 

 

そして、物語が崩壊するケースとして、

上記の内容なんて、まだましです。

 

 

例えば

 

 

大震災で自宅が全壊し、親族も亡くなってしまったり、

不慮の交通事故で大けがをしてしまったり、

突然の大病で余命を宣告されたり、、、など。

 

 

さすがにこのときに、

「よかったですね!」とは言えませんが、

構造は全く、同じこと。

 

 

こうした逆境を目の前にすると、当然、先ほどのように

物語がガタガタと崩れだし、混乱し、困惑し、狼狽し、

目の前が真っ暗となるわけです。

 

 

ただ、そのときに、

目の前で起きてしまったことを、

 

どう捉えるのか?

どう解釈するのか?

どう向き合うのか?

 

ここからは、

まさに未来をつくるための分けれ道になるのです。

 

起きてしまったことは

元通りにならない、

時間を巻き戻すこともできない。

それは、変わらぬ事実です。

 

それならば、

 

震災にしても、

事故にしても、

病気にしても、

 

なんでこうなったのか。

と過去を振り返って後悔しても、なにも変わりません。

 

 

もう、ここでは、

「いま、この時点で、できることはなんだろう?」

 

この言葉をつぶやき、全身全霊で、

いまの条件、状態の中で、なにができるのか、を考えはじめ、

行動に移しはじめることが求められるのです。

 

「いま、この時点で、できることはなんだろう?」

 

 

いったん崩壊してしまった未来の物語を

再構築するための呪文となるのです。

 

 

私はそれを知ることができてから

 

参考:『人生で起こること すべて良きこと

参考:『これからもずっと・・・

 

息子の大けが 

母親の死 

 

を乗り越えることができました。

 

そして、おそらく、

いま、目の前に逆境がやってきたとしても、

きっと、瞬時に

 

 

「この苦労は、自分に何を教えようとしているのだろう?」

「この失敗は、自分に何を学ばせようとしているのだろう?」

「この挫折は、自分に何を掴ませようとしているのだろう?」

「この病気は、自分に何を伝えようとしているのだろう?」

 

この言葉を唱えることができると思えます。

 

 

最近の本で、田坂広志さんの

「すべては導かれている」

https://amzn.to/2uiFmUj)は、

 

 

私のバイブルでもあり、

こういう逆境を目の前にして、心が折れそうになりかけた方には、

必ず紹介をする本となっています。

 

 

昇格だったり、

異動だったり、

転籍だったり、

転職だったり、

失敗だったり、

挫折だったり、

病気だったり、

天災だったり、

 

 

こうしたハードルを目の前にしたとき、

どう捉え、どう解釈をし、

短い時間で、いったん崩壊した物語を、どう再構築していくのか。

 

 

環境も大きく変わる中で、

しなやかにその変化に適応し、生き延びていく方法を

身に着けていきたいものです。

 

 

もちろん、私もまだまだ、修業中。

みなさん、ご一緒に。

強く、しなやかに生きていきましょう!

 

「いま、この時点で、できることはなんだろう?」

 

踏ん張っていきましょう!!

今日もきっと・・・I・W・D!