『被害者にさせない心の準備』

 

みなさん、部下や後輩とやりとりをしていて、

<これは、きちんとフィードバックした方がいいな>

というときありませんか?

 

しかも、ちょっとやそっとではなく、

超ど級のハードなフィードバックが必要だな、というとき。

 

そんなとき、どうします?

どんな工夫をしていますか??

 

 

 

<いや、別に気にせず、即効でフィードバックでしょ?>

 

 

 

お気持ちはわかります…笑

でも、そこは、ちょっと待って!

 

いきなり、超ど級のフィードバックをしてしまうと、

気絶してしまう可能性もありますし 笑

 

顔では受けいれたふりをして、

実は、内側でものすごい抵抗をしている人もいますし。

 

フィードバックやアドバイスは、

その部下や後輩を傷つけることが目的ではありません。

しっかりと心の奥底まで届けるためには、それなりの工夫が必要になります。

 

その工夫のひとつが、

伝える相手に<被害者にさせない心の準備>をさせる、ということ。

例えば、こんなやりとりになります。

 

 

_____

 

 

 

中島:「なるほどね、いま、聞いていて思ったことがあるんだけど、伝えていい?」

 

相談者:「あ・・・はい!お願いします」

 

中島:

「あ、ちょっと、これからいうことは別に君を傷つけようと思っているわけではないし、

 これから、高みに登ろうとしている君だからこそ伝えようと思っているんだけど、いい?」

 

相談者:「はい、もちろんです。」

 

中島:「あ、それでね、因みにこれから伝える内容なんだけど、

    実はレベルが3つあるんだけど、どれにするか決めてね。笑

 

(ここは、クイズ感覚、ゲーム感覚で明るく選択肢をいいます 笑)

 

 1: 聞こえのいい表面的なもので、もう完全に君に気を遣いまくったフィードバック

 2: ちょっと厳しめだけど、あとになってじわじわと効いてくるフィードバック

 3: 超ど級の直球フィードバック。でも、おそらくこの先、この世で誰も言ってくれないだろう内容で、

    もしこれを聞くと、自分の中で激震がおこるかもしれないけど、そのかわり自分の人生が変わる

    転機になるかもしれないもの…なんだけど…

 

    どーーーーするぅ?」

 

ここまでセッティングすると、

たいがいほとんどは、「3」を選びます。笑

ほぼ、間違いなく。

 

相手が受ける準備をしないうちにフィードバックをしてしまうと、

相手はびっくりしたり、落ち込んでしまったりもします。

しかし、「許可をとる」ことによって、それはたいていやわらぎます。

 

そして、先ほどのようにフィードバックの種類を「選択をさせる」と、

フィードバックに対して、被害者になったり、受け身になったりすることなく、

フィードバックを、自分の意思をもって、前向きに<自らが取りに行く>形になります。

 

私の感覚では、「3」を選んだ瞬間に、

「今後の成功の大部分が約束された瞬間」のようにも感じます。

 

皆さんは、超ど級のフィードバック、

部下にかましたくなるとき、ありませんか??

 

そして、それが

「言ってやったぜ!!」「かましてやったぜ!!」

といった自己満足で終わるのではなく、

 

相手にとって本当に有効なフィードバックにするためのセッティング。

心がけたいですね。

 

今日もきっと・・・I・W・D!