最近、メディアを賑わせている一連の組織崩壊。
「まさかあの組織が」と思われていた組織が。会社が。団体が。人が。
まるでドミノ倒しのように崩れ去っていく様子を、
数年前にもありましたが、2025年に入って、また目立ってきましたね。
私は、今年はさらに本格化していくと思っています。
私は長年、企業の組織変革に携わってきましたが、
「突然の崩壊」に見えて、実は歪みが限界に達した必然的な結末だった、
というケースがほとんどです。
今日は、なぜ強大な権力を持った組織が突然崩れるのか、
その法則性についてお話ししたいと思います。
■ 権力者の暴走が始まるとき
「誰も逆らえない」
「結果を出しているから何をしても許される」
という空気が組織に蔓延している。
私が野村総研時代に企業風土診断を行っていた際、
このパターンで崩壊していく組織には、ある共通点がありました。
それは「パワーの誤用」です。
結果だけを求め、そのプロセスを問わない。
勝てば官軍。数字さえ良ければ、手段は問わない。
倫理的におかしいことがおきたとしても、結果が出ている奴が偉い。
こうした風土は、往々にして強いリーダーのもとで形成されていきます。
彼らは最初から悪意を持っているわけではありません。
むしろ、成果を出すことで周囲から認められ、それが自信となり...
やがてその自信が「驕り」に変わっていく。
そんなプロセスを何度も目にしてきました。
■ 恐怖で支配される組織
「これはおかしい」と思っても、誰も声を上げられない。
その組織の中で、人々はなぜ沈黙を選ぶのでしょうか?
それは単なる臆病さからではありません。
行動科学で言う「負の強化」が働いているからです。
おかしいことを指摘すると不利益を被る、という経験が積み重なると、
人は「見て見ぬふり」を学習していきます。
そして、その「見て見ぬふり」が組織の新しい常識となっていく。
これが「負の学習」です。
声を上げれば消される、異を唱えれば排除される...
そして、Yesマンだけが居残り、さらに世の中の常識と乖離していく。
そんな恐怖で組織を支配する手法が、長年まかり通ってきたのです。
■ しかし、時代が変わった
最近の一連の出来事を見ていると、
大きな変化の波が押し寄せているのを感じます。
なぜでしょうか。
それは、「誰もが発信者になれる時代」になったからです。
一人一人が持つスマホが、強大な発信力を持つメディアとなった今、
もはや情報を完全に管理することは不可能です。
組織の中で起きている歪みは、必ずどこかで露呈する。
以前は、権力にとって不都合な情報は、権力者によって揉み消されて、
この世になかったことにされてきましたが、令和7年ではもう違う。
いい意味でも、悪い意味でも、漏れ、光があたり、それが炎上し、
とてつもない力となる。
それが今の時代なのです。
■ 世の中が味方につく時代
この動きは2023年ころから様々な組織で
長年溜まっていた膿が一気に噴出しています。
しかし、これは決して「悪いこと」ではありません。
むしろ、組織が健全性を取り戻すための必然的なプロセスなのです。
(いや、日本の健全性も取り戻せるかもしれません。)
長年、声を上げられなかった人々の思いが、
ようやく形になり始めている。
世の中の「正義」が味方につけば、いかなる組織でも、
その在り方を変えざるを得なくなる。
そんな時代の大きなうねりを、私は肌で感じています。
■ 露わになる本質
2023年は「癸卯(みずのとう)」で、そういう年でした。
当時スタエフでも語りましたが、
癸は「冬」「一揆」。卯は「始まり」
冬は葉が散り、幹だけが露わになる時期。
葉に覆い隠されていたものが姿を現し、本質が露呈する。
その姿に大衆が憤慨し、炎上し、既存の権力構造を覆す…
終わりの始まり、とされていましたが
まさにそうなりました。
そして、2025年は二黒土星の年で、
「コツコツ」「大衆の力」「女性」「真なる常識」「崩れる」
がキーワード。
さらには、トランプ大統領の大改革の影響が、
日本に届くのも時間の問題です。
古い体質、権力にあぐらをかく人たちは、
もはや生き残れないでしょう。
なんだか怖い話になってきていますが、大丈夫です(笑)
お天道様は見ているよ。とよくいいますが、
堅実に、裏方を大事にし、正しいことを、
こつこつ努力して生きてきた方にとって、損をしないような世の中に、
一歩近づくきっかけとなる年になるでしょうから。
いや、していくんです!
ですから、勇気をもって、
違和感は無視せず、おかしいことはおかしい!といいましょう。
諦めず、真なる常識へと戻しましょう。
今年はみなの力を集めれば、きっとできる年です。
大いに愉しんでいきましょう!
今日もきっと・・・I・W・D!